【ビッグキーワードSEO対策の成功事例】Googleコアアップデート後に急落後の復旧対策コンサルティングレポート

投稿者プロフィール

栃本常善
栃本常善代表取締役/マーケター
株式会社マーケティング・エッセンシャルズ代表取締役/Web集客に強いマーケター/ これまで累計90業種以上のビジネスに関与。中小企業・ローカルビジネスのためのWebマーケティングをワンストップで支援する/自身でセミナールームや整体院、zoom配信サポートなどの事業を経営。著書に「ローカルビジネスのためのWebマーケティングが基礎から学べる本」(つた書房)がある。SEO/MEO対策、優良顧客を集めるためのメディアミックス、Webマーケティング戦略にめっぽう強い。


徹底的にユーザー目線に立った大胆なコンテンツ改革で、8ヶ月でSEO圏外⇒1位に

「あがり症」の人に向けた各種講座等を展開されている一般社団法人さま。独自のメソッドにより多くの人々をあがり症克服に導き、全国で活躍する認定講師を育成、10冊を超える著書もあるという確かな実績をお持ちでした。しかし、Webサイトが検索キーワード「あがり症」で100位以下のいわゆる「圏外」となってしまっていることにお悩みでした。


主要キーワードのほとんどで「圏外」だったWebサイトが、約8ヶ月で検索1位を達成。その他複数の関連キーワードで1ケタ順位を次々と獲得できるようになった理由とは?


「頑張ってコンテンツを増やしているのに、全然順位が上がらない…」

「検索キーワードの競合が強すぎて歯が立たない…」


そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひこの記事を最後までお読みください。きっと多くのヒントを得られることでしょう。



このレポートで学べる3つのポイント

・コンテンツは「量」より「質」
・検索する人の立場になって考える
・愚直な実践が成果を生む



ご相談いただいた背景

独自のメソッドによる「あがり症」克服のための各種講座等を展開されている一般社団法人さまからご相談をいただきました。


Webサイトの情報量は多く、ブログ等も日常的に更新されていましたが、SEO順位がまったく上がらないことにお悩みでした。2021年末のGoogleアップデートによりじわじわと順位が落ち始め、ついには100位以下である「圏外」となってしまったのです。他社のコンサルを受けて対策に取り組んでいましたが、成果が出ずに困っていらっしゃいました。


実は「あがり症」は医療分野における「症状名」のひとつであり、検索結果上位のほとんどを精神科や心療内科のクリニックが占めていました。Googleが医療機関のサイトを高く評価する傾向もあり、非常に不利な状況だったのです。しかし、必ずどこかに勝てるポイントがあるはずだと信じ、サポートを開始いたしました。



仮説 〜なぜ成約に結びつかないのか?〜

私たちのコンサルティングの進め方は、基本的に


・課題の原因の仮説を立てる

・原因を解決するための施策を実行する

・効果が出れば、さらにその取り組みを加速する

・効果が出なければ、さらに他の施策を実行する


これらの繰り返しです。


まずはコンサルティングを開始した際に、どのような仮説を立てたのかをご説明します。


小手先のSEO対策が逆効果に

他社コンサルによるSEO対策を行っているとのことでしたが、サイトを見るとどれも小手先の対策のみで、本質的なサイト改善はほとんど行われていませんでした。

例えば、キーワード対策なのか似たような内容の記事が非常に多い、キーワードが羅列された不自然な文章が多い、などです。また、認定講師の方々のブログ記事が頻繁に更新されてはいましたが、「あがり症」というテーマとはほど遠い雑談的な内容や文字数が少ないために低品質なコンテンツとGoogleから見なされてしまうような記事が数多く散見されました。

順位を上げるためにと指導を受けて頑張って行っていたことが、逆にGoogleの評価を下げ、順位ダウンにつながってしまっていたのです。


内部リンクがほとんどない

Webサイトにはすでに多くのコンテンツ・記事がありましたが、ページ間のリンクがほとんど設定されていませんでした。

関連記事へのリンクは、サイト内を回遊してもらい滞在時間を伸ばすのに非常に有効な手段です。せっかく多くの情報を提供しているのに、訪れたページしか見てもらえないのはとてももったいないことです。


文字が多くて読みづらく、離脱を招いている

サイトにはあがり症の人にとって有益な情報が数多く掲載されていましたが、一見して文字ばかりという印象があり、画像や写真がかなり少ない状態でした。

せっかくいい情報を提供していても、サイトを訪れる人がぱっと見て「読みにくい」と感じると、そのまま離脱してしまう可能性が高くなります。読み進めてもらうためには、画像は写真を適宜配置するなど、適切なレイアウトが必要です。


こういった点を一つひとつ改善していくことを、コンサルティングの基本方針に据えました。


取り組み 〜ターゲットのニーズに応えられるWebサイトに〜

今回取り組んだのは、大きく分けて以下の3点です。

順位UPのための3つの取り組み

・既存記事の分析と整理
・キーワードリサーチと検索心理の分析
・記事の作り込みと内部リンク強化


順に解説していきます。


既存記事の分析と整理

まず最初に行ったのが、既存記事の分析と整理です。ブログも含めて200を超える記事を、アクセスを集めている記事とそうでない記事に分類することから始めました。そして、アクセスを集められていない記事、すなわちGoogleから評価されていない記事を一旦すべて非公開にしました。


せっかく作った記事の多くを非公開にしてしまうことには、抵抗感を持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、アクセスを集められない記事が残っている限り、その後いくら成果を出せる記事をアップしても足を引っ張り続けます。根本的なサイト改善のためには、時にこれくらい思い切った対策が必要となるのです。


次に、アクセスを集めている記事を分析しました。検索からダイレクトにアクセスされているのか、サイト内を回遊してたどり着いているのか。検索からなら、どんなキーワードで検索されているのか。それらをキーワード分析ツールを使って可視化していきました。


キーワードリサーチと検索心理の分析

Webサイトを訪れた人がどんな検索ワードを使ってたどり着いたかを調べるとともに、あがり症に悩む人はどんな言葉を使って検索しているのかをリサーチしました。


あがり症の場合、単に「あがり症」のほかに「あがり症 治療」「あがり症 改善」「あがり症 克服」などの言葉でよく検索されていました。そこで、それぞれの言葉を使って検索する人の心理を分析していきました。「治療」「改善」「克服」はどれも似ていますが、そのニュアンスは微妙に異なります。どの言葉で検索する人も「治したい」という思いは共通ですが、何を求めているかが違うのです。


例えば、「治療」で検索する人はクリニックなどの医療機関に「治してもらいたい」。「改善」「克服」で検索する人は、「自分で何とかできるなら、したい」。このように検索する人の心理を推し量り、医療機関と競合しづらく、協会の提供するメソッドとマッチする「自分の努力で何とかしたい」という人を集められるキーワードの対策を強化していくことにしました。


記事の作り込みと内部リンク強化

リサーチ・分析のもと立てた方針に沿って、記事を作り込んでいきました。クライアント様が最も順位を上げたいと考えていたキーワードは「あがり症」単体でしたが、SEOで有利な医療機関と競合してしまいます。そのため、まずは「あがり症 ◯◯」といったキーワードで検索される記事での順位アップを狙いました。内容をユーザー目線で検証して加筆・修正し、画像や図も増やして読みやすさも改善していったのです。


そして、改善した記事にはサイト内の関連記事のリンクを入れ、周辺キーワードの記事に飛べるようにしました。内部リンクから次々に関連記事を読んでもらえれば、ユーザーのサイト滞在時間が伸びます。滞在時間が長いほど、ユーザーに役立つコンテンツを提供しているサイトだと評価され、検索順位アップにつながるのです。


結果 〜8ヶ月でどれだけの成果が出たか〜

約8ヶ月かけて、まずは記事の分析と整理を行い、検索する人の心理を読み解きながら対策キーワードをピックアップし、コンテンツをブラッシュアップしていきました。


その結果、以下のような成果を出すことができました。


・アクセス数:サイト全体として約2倍、KW「あがり症 克服」では4倍に。

・検索順位:KWにより圏外or20位以降→「あがり症 克服」1位、多くの対策KWで10位以内

・CTR(検索結果画面におけるクリック率):10%あれば優秀とされる中、8%→19%に。ほぼ5人に1人が検索画面からクリックしてサイトを訪れてくれるように。



考察 〜成功のポイントは何か〜

今回の事例から、成功のためには以下のようなことが必要であることがわかります。


コンテンツは「量」より「質」

今回のクライアント様のサイトはもともと情報量が多く、ブログ記事などの更新も頻繁にされていました。しかし、それがまったく結果に結びついていない状況でした。教わった通りにキーワードを入れ込んだ記事をたくさん作って、ブログも日々頑張ってアップしているのに、なぜ?と思われていたことでしょう。


それは、小手先のSEOテクニックの実践だけに留まっていたからです。もはや、SEOはキーワードやコンテンツの「量」を増やすだけでうまくいく時代ではありません。Webサイトがどれだけユーザーに貢献しているか、ニーズを満たしているのかをGoogleは評価しています。


遠回りなようですが、アクセス・キーワード解析や顧客インタビューなどを通してユーザーのニーズを知り、本当に役立つコンテンツを作り込んでいくこと、すなわちサイトの「質」を高めていくことが現在のSEO対策の王道なのです。


検索する人の立場になって考える

SEO対策で必ず行うのがキーワード分析と対策キーワードのピックアップです。そこまでは誰もが行うことですが、さらに一歩深く踏み込めるかどうかが、SEOの成否に影響します。


検索は基本的に人が行うものです。検索に使われる言葉の背景には、人の意図や思いが必ず存在しています。例えば先にも述べたように、自分の抱える問題に対して「誰かに何とかしてほしい人」と「まず自分で努力してみようとする人」では、検索の際に選ぶ言葉が違ってくるはずです。その2語もしくは3語をなぜ選んでいるのか、なぜその組み合わせにしたのか。検索する人の心理を分析することが、コンテンツ作り込みの精度アップにつながるのです。


愚直な実践が成果を生む

今回の事例は、SEO上有利である医療機関と正面から競合していたこともあり、非常に難易度の高い案件でした。しかし、サポートを開始して半年頃からじわじわと結果が出始め、その後2ヶ月で各指標を大きく伸ばすことができました。


このように大きな成果を上げることができた最も大きな要因は、クライアント様が弊社を全面的に信頼してくださり、こちらがご提案した内容をすべて丁寧に実践してくださったことにあると思います。Web担当を1人置き、お忙しい中でサイト改善のための時間もきちんと取ってくださっていました。


実は、コンサルタントの提案をすべて受け入れ実行してくださるクライアントは、それほど多くはありません。例えば、今回の事例にもありましたが「記事の大半を非公開にする」といった施策に対しては、抵抗される方も少なくありません。また、「時間がない」「やる人がいない」などと、通常業務に埋もれて後回しになってしまうこともよくあります。


しかし、弊社から提示する施策や提案は、Webマーケティングの専門家として一つひとつの案件に真剣勝負で向き合って導き出したものです。そのすべてに根拠があり、提案内容には責任を持っています。弊社が示す戦略と、クライアント様による実践は表裏一体であり、どちらが欠けても成果を出すことはできないのです。


今回の事例が、一般社団法人等の各種団体・協会の皆さんのWeb集客のご参考になれば幸いです。


また今回の案件について、どんなサイトを作り、成果を出していったかをもっと詳しく知りたいという方は、無料相談にてさらに詳しく事例を解説させていただくことも可能です。
ぜひ、お気軽に無料相談をご利用ください。

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