【買取業者のWeb集客事例】山形県の農機具買取会社様のコンサルティングレポート

投稿者プロフィール

栃本常善
栃本常善株式会社マーケティング・エッセンシャルズ代表取締役/ローカルWeb集客の専門家
「顧問税理士と同じように中小企業に1人のWebコンサルタントが顧問契約することを当たり前にする」をビジョンにローカルビジネスWeb集客の専門家としてこれまで90業種以上600社超の企業や店舗、個人のWebマーケティングに関与/コンサル未経験から3ヶ月でWebコンサルになれる「Webコンサルタント養成講座」を主宰し、Webコンサルを育成するコンサルタントとしても活動する。

ご依頼背景

中古農機具を買取・販売している会社さんから、「買取のお客様を増やしていきたい」とご相談いただきました。
ご依頼いただいた当時は中古農機具販売のサイトのみ運営しており、買取については販売サイトにバナーでの案内がされている程度でした。

中古農機具買取を増すためには、新しく買取専門サイトが必要だったので、サイト制作と制作後のWeb集客を強化のためコンサルティングをご提案させていただきました。

仮説 ~なぜ買取の顧客が少なかったのか~

私たちのコンサルティングの進め方

・課題の原因の仮説を立てる
・原因を解決するための施策を実行する
・効果が出れば、さらにその取り組みを加速する
・効果が出なければ、さらに他の施策を実行する

今回のクライアントは、中古農機具販売専門の会社だと思われしまい、『農機具を売りたい』と思っている見込み客にうまくアプローチできていませんでした。

サイトを制作するまでは、主に折り込みチラシを使って集客をしていましたが、チラシを見た人がホームページを訪れても中古農機具販売サイトしかないため、多くの見込み客を逃していたと推測できます。また、チラシからの集客以外でも、買取専門のサイトがないために、Web上で農機具買取ニーズのある顧客にアプローチ出来ず、集客数を増やすことができていませんでした。

そこで、まずは買取専門サイトを制作することで、より多くの農機具を売りたいという見込み客を集めることに注力しました。

具体的な取り組み

取り組んだ施策

・買取専門サイトの制作
・地域名+農機具買取
・継続的な更新ができるルーティンワークの確率

買取専門サイトの制作

まずは農機具買取専門サイトを立ち上げました。今回のクライアントはベンチマークしている会社があったので、競合リサーチを行い競合にはない強み、価値をどう伝えるかということを考えてサイトを制作していきました。

もともと農機具屋さんから始まった今回のクライアントは、農家さんと長年密接に関わり、農家さんがどんなことで困っているのかへの理解が深かったため、【農家さんに寄り添える中古農機具買取会社】として他社にはない強みとして打ち出しました。

メーカー名+農機具種類+買取のページ作成

見込み客をWebで集客していくためにキーワードリサーチをしていくと、「農機具 買い取り」というキーワードだけではなく「トラクター 買取」「コンバイン 買取」や「除雪機 買取」など、具体的なメーカーや農機具の種類を入れて検索しているユーザーが多いことがわかりました。

他にも「ヤンマー トラクター 買取」「イセキ コンバイン 買取」などメーカー名+農機具種類を入れて検索するユーザーがいることもわかり、そういったキーワードに対するSEOを強化をするため、各メーカー、各農機具種類ごとにページを作成していくことにしました。

また、具体的な車種や型式を入れて検索するユーザーに対しては、クライアントが買い取った農機具の買取実績を更新していき、細かいキーワードにも対応できるよう対策を行いました。

継続的な更新ができるルーティンワークを確立

上記のキーワードリサーチで分かったように、多種多様な農機具・メーカーに対するページを作成する必要があったため、サイト公開後の運用がとても重要でした。クライアントだけで、定期的にページを作成していくことは難しいため、弊社のコンサルティング・担当代行サービスをご利用いただいて、月に2~4ページのペースでページを作成させていただき、1年半ほどで50以上の各農機具・メーカーページを増やすことができました。

また、クライアントには買取実績やお客様の声の更新をルーティンワークとして更新していただきたかったので、サイト完成時に弊社にてテンプレートを作成させていただき、各店舗でルーティーンワークとして更新できるようにサポートさせていただきました。

結果

・主要キーワードで検索順位1位
・15~20件/月のお問い合わせを継続して獲得

現在、「山形 農機具買取」で検索順位1位、「農機具買取 山形」でも2位を維持しており、アクセス数は月間800~1000ほど集めています。お問い合わせに関しても、月に15〜20件の買取査定申し込みが継続してくるようになり、コンバージョン率は平均3.5%程度となっています。

考察

本当に買取店を探しているユーザーの検索キーワードをしっかりリサーチすることで、農機具買取の代表的なキーワードだけではなく、ニッチなキーワードも拾うことが出来ました。さらに、販売サイトがあることでどの農機具を買いたいという人が多いのか、細かいニーズを拾うこともできたため、買取サイトに反映することができました。

通年でコンサルティングをしてきて、季節ごとの需要の傾向が分かるようになったため、先回りして対策することが可能になり、安定して集客できている。

今後の課題

より買取の件数を増やすために、まだまだ農機具の種類やメーカーのページを強化できるところがあるため、継続的にページの作成と作ったページの効果検証などに取り組んでいくとともに、Webサイトのベースが出来つつあるので、今後はリスティングやMeta広告などを使って集客にも力をいれていければ良いと思います。地域密着、元農機具屋という所で農家に寄り添った会社であるとアピールし、大手に不満を持つ顧客をさらに拾っていけると考えます。

まとめ

今回は、Webサイトを作るだけではなく、サイト運用を継続して行うことの重要性を改めて感じました。ページ更新のルーティングワークを確立し、継続してページを作成、ブラッシュアップしていくことで、結果として安定してお問い合わせいただけるようになっていきました。

以上に、参考にしていただければ幸いです。