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ページの表示速度はどれくらいのスコアがあれば良いのでしょうか?

Q.ページの表示速度のスコアは何点くらいあれば良いですか?

A.目安として、「40点〜60点位の範囲」であれば許容ラインと言えます。

「ページの表示速度を改善したいのですが、スコアの目安はどれぐらいが良いですか?」とご質問を頂く機会が増えたので、回答していきたいと思います。

そもそも「ページスピード」とは、Webサイトの表示速度の事で、ユーザーがサイトURLをクリックした時に何秒ぐらいで表示されるかを意味します。表示が遅ければ遅いほど離脱率も増えてしまいます。

例えば皆さんがサイトを見た時に、5秒、10秒待たされると「もういいや」と思い、ページを見るのを諦めたことはありませんか?

極端に遅いことはあまりないと思いますが、開くのに時間がかかってしまうと、違うサイトを見にいってしまう事があります。特に最近では、広告を使ってアクセス数を集めるランディングページになっているようなサイトに関しては、表示速度は顕著に重要視されますので、ある程度のスコアを目指していただいて、ユーザーがクリックした時にストレスがない程度の表示速度を目指していただく必要があると思います。

その目安として「ページスピードインサイト」というGoogleが提供している表示速度の測定ツールがあります。「まだ見た事がない」という方は、この機会にページスピードインサイトにご自身のホームページのURLを入れていただくと、ご自身のサイトの表示速度のスコアが出てきますので、是非ご覧になってください。

それでは、「そもそもこのスコアは何点あればOKなんですか?」「合格点は何点ですか?」という質問について、見解をお伝えしていきます。

Googleは「90点〜100点を目指していきましょう」と言っていますが、特にモバイルの場合は非常に難しくなってきています。

例えばブログであれば比較的高度なものがなかったりするので良いですが、企業のコーポレートサイトの場合は、画像やアニメーションなどをたくさん使えば使うほどスコアが悪くなっていく傾向があります。

そのため、現実的に90点〜100点を目指すことが難しくなってきているのが実情です。

いきなり90点〜100点を目指そうとするのではなく、まず目安として「40点から60点位の範囲」であれば許容ラインと言えます。

実際Googleでは、0点〜49点が赤色、50点〜89点が黄色、90点〜100点が緑色という評価がつけられています。段階は分かれていますが、50点〜89点が黄色なので、ここが一つの合格ラインと考えています。では40点だと悪いのかと聞かれると、そういう訳ではありません。

40点程度であれば全く問題ないですし、「3秒以内の表示速度を目指す」という事が望ましいので、実際にご自身でアクセスをしてみて「極端に遅いな」と感じる場合は、改善の余地があると思いますが、特にストレスを感じないというレベルであれば問題はないかなと思います。50点や60点でも、そんなにストレスを感じるレベルでなければ問題ないかなと思います。

実際に、ページスピードインサイトの中でも、主な改善方法をしっかり教えてくれます。場合によってはエンジニアの方だったり、外注されている方は制作会社に改善依頼をして頂きたいと思います。

いくつか代表的なものをお伝えさせていただきます。

まず1つ目の改善方法は「画像サイズの最適化」です。モバイルに関しては特に対応していただきたいですが、モバイルとパソコンではそれぞれ画像のサイズを指定する事が出来るので、画像のサイズやファイル形式の最適化をマストでしていただきたいです。

2つ目は「リンク先ページにリダイレクトをかけない」ことです。弊社もサイトを引越しする時、一時的に旧サイトがGoogleの検索結果に残ってしまうという事がありました。その場合、移行しても2〜3週間Googleの方でインデックスが残り、旧サイトのページの記事が残ってしまうというケースがあります。せっかくアクセスしてもらっても、記事が消えてしまっていたら「URLが存在しません」と表示され、離脱してしまいます。それを防ぐために「リダイレクト」をかけて別ページに飛ばします。

しかし、一時的にかけていただくのは良いことですが、ずっとそのままにしておくと、表示速度が遅くなる原因になってしまいます。「開いても1回転送がかかる」という形になるので、通常より少し時間がかかってしまうのです。そうなってしまうとストレスになるので、あくまで一時的なものとして使っていただくか、基本的には使わないことをおすすめします。

3つ目は、「HTML」「CSS」「Javascript」などの「リソース」と呼ばれるものを、極力圧縮していく事です。これらのリソースによって、サイトが重たくなって表示速度が遅くなってしまうという事があります。そのため、圧縮するソフトを使用したり、WordPressの場合はプラグインなどを使っていただきながら、リソースを圧縮していただくと良いと思います。

 4つ目の方法としては、「ブラウザのキャッシュ」を活用するという事も効果的です。

「キャッシュ」とは、サイトの閲覧データなどを一時的にブラウザに保存する機能のことです。キャッシュを活用する事によって、サイトに来た時にゼロからその情報をダウンロードしてもらう必要がなくなるため、非常にスムーズにサイトが表示されるようになります。

そのため、極力ブラウザのキャッシュ機能を活用していただく事で、2回目以降来られる方に関しては、非常に表示速度が速くなると思います。

5つ目の方法は、「サーバーの応答時間を改善する」事です。低品質、低価格のサーバーを使用すると、応答時間が遅くなってしまう事があります。サーバーの容量やそもそもの質の部分の問題になるため、場合によってはサーバー会社を変える事も必要です。

またWordPressの場合は、プラグインを色々つけられると思いますが、使用していないものがあれば極力無効にしておくことも良い方法です。たくさんプラグインを付けると、表示速度が遅くなる原因になる事がありますので、見直していただくと良いと思います。

細かいところはまだありますが、代表的な改善方法をお伝えさせていただきました。詳しくは制作会社やエンジニアの方に相談していただきながら、表示速度の改善に取り組んでいただけると良いと思います。
まずスコアをチェックしていないという方は、チェックする事から始めてください。特にモバイルに関しては、パソコンよりも点数が低くなってしまう傾向があるため、40点〜60点ぐらいのスコアであれば十分だと思います。パソコンの場合は、80点ぐらいあると良いと思います。チェックしていただいて、過度に問題があるようでしたら、改善に取り組んでみてください。

こちらの相談事例は、YouTube動画でもご覧いただけます。